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もふの森

インク沼の水先案内もふが文具について語るブログ。

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楽しい地獄めぐり・初夏の陣

登場人物紹介
おっちゃん:面倒見のいい悪ガキ。地獄めぐりの水先案内人。愛用万年筆はビスコンティ星月夜。
もやさん:かっこいいおねえさん。凄い勢いで沼入りし、所持万年筆数多。
もふ:わたし。でかくてもふもふしたいきもの。M200カフェクリームと添い遂げたい。

先日東京に参りまして、行って参りました楽しい地獄。
但し最初に行っておく、読んで楽しいかはわからないよ!
多分ご期待には添えないよ!

さて初夏の地獄めぐり。最初に訪れたのは御徒町駅から徒歩1分くらい、アメ横内のマルイ商店。
国産舶来数多の万年筆がショウケースにずらりと並んでおります。
「もやさん刻印入りペリスケ居るよー」
「知ってるよ!」
「あっルビーレッド…って残念ボールペンだ」
「ちっ…」
「今何故舌打ちしたおっちゃん!?」
みたいな会話を交わしながら見ていた一行。

おっちゃんが愛用の星月夜を調整して貰っている間に、ショウケースを見ていたもふの口からするっと言わなくてもいい言葉が。
「ヴィーナスローズって置いてますか?」
ビスコンティ製品ずらっと並んでいたのですが某ナガサワさんで見た美しい子の姿がなかったので聞いちゃったんですよね。
白にひとしずくピンクを落としたような上品な軸の万年筆。
…途端にぎらっと光るおっちゃんともやさんの目。
「何?買おうよ?おいでよ美しい棒の世界!」
(注:イタリア万年筆は当たり外れがでかいので「美しい棒」と形容した方がいらっしゃいます。なんて的確!)
「4割引だよもふさん!」
「やめて!!!!!」
お店の方まで「問屋にあるから取り寄せられるよ」と。4対1ですやめて!
まあわたくし、試し書き実際にしないと買えませんし、軸色も個体差出るので、勘弁して頂きましたが。

私の本命はペンケース。
蓋付きで二本差しのものが欲しいなあとお店の方にお聞きしたら出してくださったのが此方でした。
http://www.pen-house.net/pen/ilbussetto/index.htm
イルブセット。イタリア製の色鮮やかなペンケースです。
本当ね、どれもこれも美しくて!
但し蓋がきっちりし過ぎて開け閉め手間取りそうだな…という感想。
次に出してくださったのがこれ。
http://www.pilot.co.jp/products/stationary/personal/leather/pilotsomes/
馬具メーカーとのコラボとのこと。開け閉めしやすくかっこよく、いい具合。
ブラウンを購入しました。たしかなまんぞくです。
うちの姫(#3776センチュリーシャインピンク)もカフェクリームもいい具合に収まるよ!

おっちゃんももやさんも「えー」「万年筆買わないのー」と不満げでしたが!
わたしの! 目的! これですから!

その後一行はアメ横を巡り、四谷でフルーツパフェを食べ(季節限定チェリーパフェ絶品でした! 並ぶ価値ありますあそこは…素晴らしい。)
新宿キングダムノートへ。
美しい万年筆がずらりと並ぶ様にほへーとなるもふ。
そして好きなキャラクターの使っている万年筆はこれなんじゃないかと自説をぼそぼそ呟き賛同を得るもふ…。

ワールドトリガーの忍田本部長にはM805ブラックストライプが似合うと思うんですよ、私。
ダクタスでもいいけどブラックストライプ推す…あの重厚感…。

同じくワールドトリガーの二宮隊長にはモンブランの黒で比較的新しいラインが合うと思っている。
スカイウォーカーじゃなくて、スタンダード系な。

さておき。
キングダムノートには色別のインク見本帖が置いてあります。
ちゃんと店員さんが筆記した見本だから好みの色を探すのにとても便利です。
いろんなインク置いてあるし、ダイアミンのインクは30mlから置いてあるし、最高ですよ!
…ナガサワさんにもダイアミン置いてるけど80mlのボトルなんですよ…お得なのはそっちだけども!

そうして暑い初夏の夜、一向は焼肉を食べるべく新宿の街に姿を消したのでした…。

楽しかったです地獄めぐり。おっちゃん、もやさん、ありがとう!
おっちゃんが「もふさんに万年筆買わせられなかった」ってぎりぎりしてるからまた開催されるかもしんない。


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吾が手にブラックラスターを

私には憧れの万年筆が数本ございまして。そのうちの一本が此方の男前です。
セーラー プロフィットブラックラスター
https://www.sailor.co.jp/lineup/fountainpen/11-3048

ご覧下さい、黒はこんなにかっこいいんだぜと言わんばかりの黒。金属部分は21金の大型ペン先も含めて全て艶消しの黒。
そして書き心地の良さを追求した為に誕生した前重心。これが本当に書きやすいんですよ…。
前身のFLが司法試験の受験者用に開発されただけあって、長時間の筆記でも書きやすいとか。
手に負担がかかりにくいので書きものをする方に最適だそうです。

ほんの少し試し書きしただけでもするすると滑らかな書き心地にうっとりしました。
見目もかっこいいし、いいですよねえ。

ただ、前に重心がかかっているぶん万が一落下させてしまったら危険なんですよね…。潰れやすい。
いや万年筆はどれも落下させたりぶつけたりしちゃいけないけど不可抗力ってあるじゃん?!
(粗忽ものもふ)

憧れです。ガラスケースの向こうの彼にうっとりと見惚れながら片想い中。


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金ペンの最初の一本、お勧めは?

こんな趣味のすみっこブログにも有難い事に読者がいらっしゃいまして、そのうちのお一人から先日こんな質問を受けました。
「金ペンが欲しいのですが、一本目に選ぶとしたら何がお勧めですか?」

先ずは金ペンと鉄ペンの違いについてお話しなければなりません。
(ここからは素人の雑感込みなので鵜呑みにしちゃだめですよ!)

金ペン、つまりペン先に14Kとか21Kとか記してあるものですね。文字通り金で出来たニブを使っていますのでお値段は割高です。
何が魅力かと言いますと、鉄ペンより明らかに書き味が柔らかい。そして書き手の癖に合わせてニブが変わっていきます。一番書きやすい形になってくれるんですね。
文字通り自分自身だけのペンになる訳です。

鉄ペン、これはカタログにスチールニブとかメッキとか書かれている物です。
此方は金ペンに比べると明らかに感触がかしっと固い。
固くても筆記はしやすいのですが、あんまり固いと折角の万年筆の滑らかな筆記による「肩がこらない」と言う恩恵が減ってしまうんですよね…。
これは勿体ない。
勿論、鉄ペンでもその人に合っていれば肩はこりません。一概には言えませんよー。あくまでも一般論と言うことで。

ちなみに私の愛用するプラチナさんのバランスクリスタルローズは鉄ペンだけど肩こりません。優秀ですよー。私には合っているようです。
ペリカンさんのM200カフェクリームも愛用しています。此方もスチールニブ。書き心地良くてストレスなく筆記しています。


では、金ペン最初の一本には何を選ぶべきか。
これはもう好みです、正直な話。
好みの見た目の物を選ぶか、好みの書き味の物を選ぶか。
百貨店の文具売り場か、丸善さん等の文具売り場、または文具専門店がお勧めです。
万年筆の試し書きをさせてください、とお願いしてください。快く書かせてくれます。
金ペンになるとお安い買い物ではないので、書いて検討するだけでも大丈夫。何本も出して貰っても平気です。吟味してください。
先ずは見た目が好みの物を選んで、其処から当たりをつけていきましょう。
軸の太さ、長さはどのくらいのものが合っているか、重すぎたり軽すぎたりしないかチェックします。
その中から書き味が好みの一本を探しましょう。

…ハードル高いですか?
ですよねえ。最初からそんなのわからないってお気持ちもよく分かります。
お友達なら私が付き添って買いに行くよ!って言うんですけどねー。(そうして人様に数本買わせた悪魔のもふとは私のことです。)

では、個人的にとても好きな金ペンを幾つかご紹介致します。
前情報として、私の手は大きいのでペリカンのM400(女性用にちょうどいいとされるやや小ぶりサイズ)では小さく感じると言うことをお伝えしておきますね。

・ペリカン スーベレーンM600
安心と信頼のドイツメーカー、ペリカンさん。M600はスタンダードなサイズ。軸の太さ長さ重さ、どれを取ってもバランスが良いのが特長です。
スーベレーン「優れた物」と言う名が付いているだけのことはある定番品。
緑の縞模様がお馴染み。ボルドーや青の軸もあります。良く見るとうっすら透けてるのがたまりません。
憧れの一品です。いつかは手に入れたい…。お値段は張ります。4万くらい。
手の大きな方はサイズの大きなM800、手の小さな方はM400のシリーズをお試しください。

・パーカー ソネットプレミアム
イギリスの老舗、パーカー社の製品です。
デザインも色々、シリーズも色々あるのですが、ソネットは18金ペン。
エレガントなデザインのものが沢山出ていて、男女どちらが使っても素敵です。目移りしちゃいます。
シズレパターンというチェック柄のものが特徴的かも。持っただけでなんだか仕事の出来る人になったような気がしちゃいますよ!
但しお値段は張ります。4万から5万は覚悟なさってください。

・プラチナ #3776センチュリー
此方は国産です。プラチナさんが富士山の高さから名付けただけのことはあるハイクオリティの一品。とにかく持ちやすいんだ…。
ニブは14金。とても書きやすいですよ!
普通の黒だけでなくボルドー色のスケルトン「ブルゴーニュ」、深いブルーの「シャルトルブルー」、うっすらと透けた黒の「ブラックダイヤモンド」等があります。
先の二種は1万円+税。
ブラックダイヤモンドは金属部分にロジウムメッキをしているので、金ペンですが銀色のニブで15,000円+税。前にお店の方にお聞きしたところ、ロジウムメッキは見目の違いだけだそうです。確かにかっこいいんですよねーロジウム仕上げ。
美しいセルロイド軸のものになると3万円かな。金魚とかエメラルドとか桜とか、とっても綺麗です。

・セーラー プロフェッショナルギア
此方も国産、安心と信頼のセーラーさんから。21金の大型ペン先は柔らかで滑らかに筆記できる、憧れの一品。
定番は黒ボディに金トリムか、銀トリム。金属部分が金か銀かってことですね。これが2万円+税。
色々な限定品が出るのもこのシリーズなので、セーラーさんの公式サイトか、Twitterで有名なセーラー社員のntさんのアカウントをチェックしておくことをお勧めします。
少し小ぶりなプロギアスリムシリーズもお試しくださいね。12,000円+税くらいからあります。此方も色々なお店が魅力的な限定品を出してらっしゃいます。

こんなもんでいいかな!?
勿論他にも沢山いい万年筆ありますけど取り敢えず。
ざけんな他にもいい万年筆あるわ!って思った方は是非あなたのお勧めを記事になさってください。読みたいです、お願い。


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万年筆フェス 6/25(土)・6/26(日)ですってよ!

いつもお世話になっているナガサワさんの万年筆フェス、茶屋町店で6/25と26だそうですよー!

https://kobe-nagasawa.co.jp/blog-umedachayamachi/fountainpenfes2016/
「趣味の文具箱」等でもおなじみのPentさんの美しい万年筆が!実際に見られるよ!

ナガサワさんことナガサワ文具センターは神戸の老舗文具店です。
近畿地区にお住まいの文具好きにはお馴染みのお店。
私がよく伺う梅田茶屋町店も素敵ですし、三宮の本店、さんちか店も素晴らしい…。
どこもスタッフさんがプロフェッショナルです。
分からないことがあればいろいろお聞きすると良いよ。

私が万年筆に触れるきっかけになったのもナガサワさんです。
初めて訪れた茶屋町店に貼ってあった「初めての万年筆選びお手伝いします」のポスターを見て、お兄さんに「すみません教えてください」ってお願いした事から今があるのですよ…。
丁寧にお手頃な万年筆を教えてくださって感謝してます、本当。
1000円の価格帯のものを色々書かせてくれたんですよー。
高級品も沢山扱ってらっしゃるけど、お手頃な商品もいっぱいあります。敷居高くないよ、楽しいよ!

ちなみにナガサワさんと言えば50色以上あるご当地万年筆インク、神戸インク物語でも有名。
こちらの話はまたそのうち。



国産三社のお話。(またはプラチナさん愛用者の暴走)

前の記事で万年筆は敷居高くないよ、と言うお話を致しました。
そこでちらっとお名前を出しましたね、国産有名三社。セーラーさん、パイロットさん、プラチナさん。
どのメーカーもクオリティの高い素敵な万年筆を多数出してくださっています。
「何が違うの?」と仰る方は是非お近くのお店で試し書きをお願いしてみてください。
書き味が面白いくらいに違うんですよ…。

ちなみに私の仲の良い友人はしっかりした筆記感とカリカリ感が気に入って、パイロットさんが一番ぴったりだと言っています。
違う会社のペンも買ってみたけど、結局パイロットさんのものを一番重用するとか。
コクーンとかプレラとか、色も豊富で可愛いですよね。
あとプレラは蓋を閉める時の心地良さが半端ないことでも有名…。

セーラーさんのペンが好き、と言う友達もいますよ。
かしっとした固い書き心地が書きやすいとのこと。
レクルのパワーストーンカラー、可愛いなあって見てます。

…あ、この記事では鉄ペン(スチールニブ)に限って話を進めて参ります。
金ペンだとちょっとまた変わって来ちゃうので。
(セーラーさんの金ペンは寧ろ滑らかぬるぬる感が気持ちいい気がする)

で、私がこよなく愛しているプラチナさんの万年筆。
前述の二社のような多彩な軸の種類とか、実はあんまりないんです。
プラチナさんは3000円の価格帯だとバランスの4色とスケルトン軸3色…くらい…?
http://www.platinum-pen.co.jp/fountain_balance.html

はっきり言うと、地味め。…なんですけども。
筆記感の心地良さがまあ、尋常じゃない。
私が愛用しているのはバランスのクリスタルローズ、スチールニブなのですが、滑らかさ半端ないんですよ。紙に全然引っかからずに書けちゃう。
しかも私は手帳筆記がメインで豆粒どころかゴマ粒のような文字を書くのですが、その筆記に耐える細さ。
Fニブ(細字)なのにEF(極細字)なの?!って思うくらい。
はまって数本増やしてますし金ペンも持ってるけどメインはこの子以外に考えられない。いつも持ち歩いています。
プラチナさん、滑らかな筆記の出来るこの子を作ってくれて本当にありがとうございます!

バランスのクリスタルのシリーズは透明軸で中のインクがよく見えるのも可愛いです。
地味とか言ってごめんね、いぶし銀の魅力だと思っているよ。
なんかね、あんまり豊富な見目の展開に走らないところも可愛いなって…。
とか言いつつ新色出してくださったら多分しっかり食いつきます私。
金ペンだけど河口どんな軸なのかめっちゃわくわくしながら待ってるよ…!

あと、私は手が大きいので、レクルとかプレラだと軸の長さが短くて持ち辛いんだ…。コクーンだと平気なんだけども。
バランスはその点持ちやすくて助かります。太さも長さも申し分ない。私にはぴったり合ってます。

こんな風に、手の大きさとか癖で、使いやすい万年筆は人によって変わって参ります。
お手頃な国産三社の万年筆、書き比べてみてくださいませね!



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